こん◯◯は、まるさんです。
今回はスマートウォッチ「Amazfit T-Rex 3」のレビューをしてみたいと思います。
まるさんはスマートウォッチ登場時から色々な機種を購入してきました。
主なものだとOPPO Watch・Google Pixel Watch・G-SHOCK GPR-H1000等ですね。
激安スマートウォッチはいくつ買ったことやらw
ちなAndroid好きなのでApple Watchは未経験です。
スマートウォッチって何?
まずはここから!そんなの知ってるよ~って方はスルーしてくださいね。
スマートウォッチは腕時計型のウェアラブル端末で、スマートフォンと連携して色々な機能を提供するデバイスです。
時計の機能以外にも様々な機能が搭載されています。歩数や心拍数、睡眠時間測定やメンタル測定、消費カロリーやスポーツの計測も可能です。
腕時計の裏側(裏蓋)に各種センサーが搭載されており、手首から色々なデーターを取得します。
指からデータを取得するスマートリングなるものも存在します。そちらについては以下の記事をご覧ください。
スマートウォッチは基本腕時計側での操作が可能ですが、一部操作はスマホ側からも必要です。故にスマートフォンが必須となり単体では使用できません。
長々と書きましたが簡単に言えば腕時計に健康測定機能等が追加されたデバイスと思って頂ければ良いと思います。
スマートウォッチ(Amazfit T-Rex 3)の長所短所
長所
腕にはめているだけで様々な計測が可能
腕にはめているだけで様々な測定が可能です。歩数・心拍数・血中酸素・ストレス・消費カロリー等の自動計測が可能です。
睡眠時に装着しておけば睡眠時のデータの取得も可能です。
ウォーキング等スポーツの詳細なデータの取得も可能です。
今回紹介するAmazfit T-Rex 3は特にスポーツ関連に強く、マップ・コンパス・気圧高度計も搭載しています。
スキー場のコースや登山マップにも対応しています。(一部課金必要)
測定可能な項目はスマートウォッチごとに異なるのでしっかり確認しておきましょう。
スマホとの連携力が非常に高い
基本スマホとセットで使うことになるのでスマホとの連携力が非常に高いです。
スマホの通知をスマートウォッチ側で受けたり、音楽プレイヤーの操作も可能です。
スマホのカレンダー(Googleカレンダー)に登録しておいた内容をスマートウォッチ側で受けることも可能です。
文字数は制限されますがメールやLINEの内容の確認も可能です。
一部機種にはなりますが、スマホの着信をスマートウォッチ側で受け、そのままスマートウォッチで通話可能な機種もあります。但しこの機能を搭載しているのは限られた機種のみです。(Amazfit T-Rex 3は未対応)
スマホのタッチ決済をスマートウォッチ側で行うことが可能な機種もあります。モバイルSuicaの機能を使えるスマートウォッチも存在します。但しこの機能を持つスマートウォッチはかなり少ないです。(Amazfit T-Rex 3は未対応)
盤面のデザインやバンドの交換が容易
普通の腕時計ですと決まった盤面デザインしか使用できませんが、スマートウォッチは色々なデザインの盤面に変更可能です。
アナログ・デジタルの変更も可能ですし、気分に合った盤面に変更可能です。カスタマイズ可能な機種もあり、自分の必要な情報に絞って表示させることも可能です。
Amazfit T-Rex 3は無料の盤面が多数あり、有料の盤面は3~400円程度で販売されています。無料盤面はこんな感じですね。(画像はごく一部)

バンドもワンタッチで交換可能な機種も多く、使用環境に合わせてバンドの交換が可能です。
防水・防塵性の高い機種が多い
スマートウォッチはスポーツでの使用を前提にしているモデルが多く、防水・防塵性の高いモデルが多いです。
水泳時の計測等、水中での使用も考慮し防水等級は高めです。但しサウナ等高温になる場所での使用は推奨されていないモデルがほとんどです。
通常使用の範囲で水に濡れてもほぼ問題はありません。但し各機種の防水性能をしっかり把握して間違いの無いように使ってね!
短所
バッテリー持ちが非常に悪い
スマートウォッチはバッテリー持ちの悪い機種が多く、特にGPS搭載機種でGPS機能を使うと1~2日以上バッテリーが持たない機種が多いです。
通常使用でも1~3日程度で充電が必要な機種も多く、旅行時等では充電器を持ち歩かなくてならない場合もあります。但し今回紹介するAmazfit T-Rex 3は少し違います。詳細は後述します。
画面が小さく操作に慣れるまでが大変
スマホと違いスマートウォッチは1.5インチ前後の小さな画面になります。小さな画面に多数の情報を表示することになるので慣れるまで大変です。
各種設定項目にたどり着くのも簡単ではなく、慣れるまでは少しイライラするかもですw
機能が多い故に設定項目も多く、指先でポチポチ設定するのはストレスたまりますね。
睡眠計測には向いていない
スマートウォッチは睡眠計測も可能ですが、その形状故に睡眠時の装着は違和感を感じる方も多いと思います。
まるさんは睡眠計測にはスマートリングを勧めております。スマートリングの記事は以下にて。
睡眠計測においては圧倒的にスマートリングがおすすめです。
価格帯が広くとんでもないゴミスマートウォッチも存在する
スマートウォッチはかなり認知度が上がり、聞いたことのない謎メーカーも多数参入しています。
Amazonでは3,000円以下の格安スマートウォッチも多数見かけます。
そのような機種は日本語がおかしかったりバッテリー持ちが恐ろしいほど悪いゴミモデルも存在します。
最近は大手メーカーも低価格帯のスマートウォッチを販売していますが、あまりに格安な謎メーカーのモデルは避けるのが無難です。
Amazfit T-Rex 3レビュー
また前置きが長くなってしまった・・・文章書くの楽しすぎてついw ではいきますよ~
Amazfitってどんな会社?
まず最初はこちらから。どんなメーカーなのか知っておきたいよね。
Amazfitはブランド名になり、販売しているのは中国のZepp Health Corporationです。こちらの会社のウェアラブルデバイスのブランド名がAmazfitになります。
2015年9月設立の会社で、主にスマートウォッチやイヤホン、スマート体組織計等、日常品からアウトドアまで幅広く展開しています。
あまり聞いたことのないブランドかも知れませんが販売数は大手メーカーに肩を並べるほど多く、累計出荷台数は2億台を突破し世界の成人向けスマートウォッチ出荷台数でトップ5入りを達成してます。
スマートウォッチ販売では老舗となりかなり信頼できる会社なのではないでしょうか。
仕様及び外観
仕様
デザイン
カラー | オニキス(黒)/ラバ(赤) |
サイズ | 約48.5×48.5×13.75mm(心拍ベース除く)/約48.5×48.5×15.85mm(心拍ベース含む) |
重量 | 約68.3(バンド含む)/約49g(バンド除く) |
ボディ素材 | ステンレススチール製ベゼル・ポリマー製ミドルフレーム |
ボタン | 4つ |
防水グレード | 10ATM |
ディスプレイ
ディスプレイ素材 | HD AMOLED |
ディスプレイサイズ | 1.5インチ |
解像度 | 480×480 |
PPI | 322 |
タッチスクリーン | ゴリラガラス |
バンド
バンド素材 | 液状シリコン |
バンド長さ | 145mm ~ 210mm |
バンド幅 | 22mm |
バンド仕様 | クラシックピンバックル |
バッテリー
バッテリー容量 | 700 mAh(標準値) |
充電方法 | マグネット式充電ベース |
充電時間 | 約3時間 |
スポーツ機能
スポーツモード | 170+ |
スマート認識 | 8つのスポーツ |
スマート認識対応の筋力トレーニング | 有 |
高度なランニングサポート | 仮想ペーサー 自動ラップ |
ワークアウトステータス | PeakBeats™ (Vo2Max、完全回復時間、トレーニングの負荷・効果など) |
トレーニングテンプレート | 有 |
インターバルトレーニング | 有 |
外部デバイスへの接続 | 有 |
Zeppコーチ™ | 有 |
ナビゲーション | 有 |
オフラインマップ | 有 |
運動データのアナウンス | 有 |
ヘルス機能
24時間モニタリング | 心拍数/血中酸素レベル/ストレスレベル/皮膚温度 |
手動測定 | 心拍数/血中酸素レベル/ストレスレベル/ワンタップ測定(4つの健康指標) |
睡眠の質のモニタリング | 睡眠段階(REMを含む) 昼寝の時間/睡眠スケジュール/睡眠時の呼吸の質/睡眠スコア |
健康評価システム | PAI |
呼吸エクササイズ | 有(1種類) |
生理周期トラッキング | 有 |
健康リマインダー | 心拍数の異常/低血中酸素/高ストレスレベル/呼吸エクササイズ/座り過ぎのリマインダー |
センサー
健康 | バイオトラッカー™PPG |
運動 | 加速度センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー、気圧高度計、周囲光センサー、温度センサー |
接続 | Bluetooth 5.2 BLE、Wi-Fi2.4GHz |
測位システム | デュアルバンド&6衛星測位(GPS、GLONASS、GALILEO、BDS、QZSS、NavIC) ※屋内位置サービスはサポートされていません。 |
モーター | リニアモーター |
その他
スピーカー | 無 |
マイク | 有 |
ミニアプリ | 対応※一部日本語非対応 |
Alexa(日本語対応) | 無 |
オフライン 音声アシスタント | 無 |
スリープモード | 有 |
ウォッチフェイス | 400+ |
音楽ストレージ | 有 |
アプリ | Zeppアプリ ※タブレット未対応 |
搭載OS | Zepp OS 4 |
対応デバイス | Android 7.0 以上、iOS 14.0 以上 |
セット内容 | 時計本体(純正バンド含む)、専用充電ベース(ケーブルなし)、取扱説明書 |
・定価 39,900円(税込)
外観
見た目はかなりゴツいです。フレームは316Lステンレスでグレーの重い質感ですね。質感は重そうに見えますが実際はかなり軽く感じます。
バンドはブラックでシリコン製。かなり柔らかめです。
なお今回紹介しているのはカラーはオニキスです。他にシルバーっぽいヘイズグレーと赤いバンドのラバが設定されています。
画面は1.5インチのAMOLED(有機EL)で明るさは最大で2000nitです。この明るさであれば屋外の眩しい場所でも視認可能です。
ガラス(タッチスクリーン)はゴリラガラスを採用しています。傷に強いとは言ってもランクの低いゴリラガラスと思われるので、まるさんは保護ガラスを貼っています。特に視認性や操作性に問題はありません。


バンドの交換は容易で現在はブラック&イエローのシリコンバンドに換装しています。なお交換バンド幅は22mmです。


Amazfit T-Rex 3はタフさをウリにしており、9つのMIL規格試験に合格しています。70℃の高温に耐え、-30℃の厳しい寒さに挑戦し、深さ100メートルまでの水圧に耐えることが可能です。
まさにアウトドアに向いたスマートウォッチではないでしょうか。
画面表示等
各ボタンを押した際の項目はこんな感じです。



スポーツや健康管理はこのような画面から測定可能です。
面白いのは上記3枚目の画像にある「Zepp Flow」
Zepp Flowはスマホと連動したOpenAIのGPT-4o技術を活用し、色々話しかけるだけで様々な機能が使用可能になります。
例えば「ウォーキングを始めたい」と話せば、自動的にウォーキングの測定が開始されます。各種設定項目も話すことで変更可能なので便利です。但し反応まで数秒のタイムラグがあります。ここは改善が必要かと。
当然本体の設定だけではなく一般的な質問にも回答してくれます。「名古屋市の明日の天気は?」と聞けば答えてくれます。
但し難しい質問には回答してくれませんw
マイクは内蔵していますがスピーカーは非搭載なのでAmazfit T-Rex 3単体での通話は出来ません。各種タッチ決済にも非対応です。
スマホの通知を受け取ることも可能です。受け取る通知はアプリ側で選択可能です。

バッテリー持ちは過去最強クラス!
スマートウォッチで重要なのがバッテリー持ち。Amazfit T-Rex 3はとんでもないバッテリー持ちを実現しています。
まずはこの画像を見ていただきたい。

前回の充電は23日前なのに残バッテリーは40%!
使用状況にもよるとは思いますが、このバッテリー持ちはとんでもないかと。このペースなら1ヶ月以上持ちそうだよね。
バッテリーは700mAhと大容量!例えば現行のGoogle Pixel Watch 3のバッテリー容量は420mAhです。
バッテリー容量が増えるとその分サイズも大きくなってしまいますが、そのメリットは絶大です。
充電回数が減ればその分バッテリーの劣化を抑えることが出来ます。少しでも長く使いたいですよね。
Amazfit T-Rex 3のバッテリー持ちは化け物レベルです。個人的にはこれだけでも買う価値があると思っています。
但し超ハードな使用だとバッテリーはそこまで持ちません。GPS精密モードで42時間となっています。でもそんなモードはほぼ使う機会はないかと。一般的なハードな使用でも13日間の動作が可能です。
なお満充電まで必要な時間は約3時間です。専用の充電ベースと本体裏側の端子を接続する形になります。
本体と充電ベースはマグネットでピタリと貼り付くので充電は容易です。充電端子はUSB Type-Cになります。

地図のインストールが可能
ウォーキング等で地図と連動させたい事もあれば、スキーや登山でのマップも欲しい時あるよね。
Amazfit T-Rex 3はスマホアプリから好きなエリアを選択してマップのインストールが可能です。
通常のマップであれば範囲を選択して無料でインストールが可能。特殊なマップは有料でインストールが可能です。
以下の画像のように範囲を選択してインストール可能です。範囲は設定された範囲内で自由に拡大縮小可能です。
但しあまり大きなマップを選択するとインストールに恐ろしいほど時間がかかるので注意!

実際の運動記録
ジムでトレッドミル(ルームランナー)使用時のデータも紹介しておきます。
トレッドミルに設定する速度の指定も可能なのでそれなりに正確な数値が出ます。終了時はトレッドミル上の走行距離も入力可能なので安心です。


運動終了後のデータはこちらになります。ジムのトレッドミル(ルームランナー)を使い測定しました。
速度は4.4km/hで固定。終了時多少操作に時間を要したのでGalaxy Ringの方が40秒弱運動時間が長くなっています。
精度を比較するためにスマートリング(Galaxy Ring)のデータも並べてみます。
左の黄色い枠に囲まれているのがAmazfit T-Rex 3のデータ。右の赤い枠に囲まれているのがGalaxy Ringのデータになります。

心拍数も消費カロリーも似たような数値なのでそれなりの精度が出ていると思われます。運動記録の取得には十分な性能です。
対応するスポーツは170以上となっているので様々なスポーツの測定に使えそうですね。
まとめ
今回はAmazfit T-Rex 3を紹介させて頂きました。今まで色々なスマートウォッチを購入してきましたが、堅牢性は最高クラスで多少ぶつけたりしても何とも無いので気を遣わないで済むのは助かっています。
見た目がゴツいのでデザインが苦手って方もおられると思います。どちらかと言えばアウトドア向けなので、そのような場所での使用を検討されている方には激しくおすすめ出来ます。
スマホに入れるアプリ「Zepp」の出来もかなり良く、やりたいことがわかりやすくて使い勝手は良いです。日本語もおかしいところはなく安心して使えます。アプリがしっかりしているのは素晴らしい!
惜しいと感じる点は2点。Amazfit T-Rex 3単体で通話が出来ないことと各種タッチ決済に非対応なこと。
この2点に対応していれば最高とは思いますが定価は39,900円。この価格でそこまで望むのは酷かな。
定価は39,900円ですがAmazonセールでは毎回33,915円で販売されています。毎月1回はこの価格で買うチャンスがあるので、少しでも安く買いたい方はセールを待ちましょう!
他にもGarmin等高価格で素晴らしいモデルもあるのですが、「バッテリー劣化=使えなくなる」そう考えると高価格モデルの購入は躊躇してしまいます。
今回Amazfit T-Rex 3購入にあたり最後まで比較検討していたのはGarminのfēnix 8 Sapphire AMOLED 51mmでした。こちらは定価が198,000円と恐ろしい価格ですw
確かに性能は素晴らしいのですが、バッテリー劣化で長くても5年程度しか使えない、そう考えるともったいなく感じ選択肢から外れました。
現状リチウムイオンバッテリーは100%劣化して最後は使えなくなります。バッテリー交換が可能であればよいのですがスマートウォッチやスマートリングはそうはいきません。(ある程度の金額を払い本体ごと交換してもらえるサービスは一部メーカーにあります)
長く使えてコスパも良い、そのようなモデルに出会うことは稀です。
そんな中出会ったAmazfit T-Rex 3。これこそ数少ない最高モデルではないでしょうか?
スマートウォッチ初心者にもベテランの方にも自信を持ってオススメできる一品です!
