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サウンドバーに潜む罠

皆さんこん◯◯は。まるさんです。

今回はサウンドバーについて語っていきます。

最近は音響も進化して5.1chどころかDolby Atmos再生可能な7.1.4ch対応のサウンドバーも登場しています。

高級モデルになると一部のスピーカー切り離しも可能です。(完全ワイヤレス充電式リアスピーカー)

本当に横長のスピーカー1個でそこまで再現できるの?そんな謎について語ります。

サウンドバーとは

本来5.1chですとスピーカーをフロントに2個、センターに1個、リアに2個、サブウーハー1台、これで再現します。

サウンドバーは横長の本体に複数のスピーカーを配置し、音の向きや反射を利用してサラウンド効果を再現するシステムです。

TVの前に設置するだけでサラウンド効果を発揮できる素晴らしいシステムです。

2chステレオから7.1.4chまで色々な種類があります

ではメリット・デメリットについて書いていきます。

サウンドバーのメリット

サウンドバー1つで複数のスピーカーの役割をするので設置が容易でスピーカー配線も不要。

TVの前に設置可能なモデルが多く、手軽に迫力あるサウンドを導入可能。

入力切替搭載モデルが多く、複数の機器で使用が可能。

気軽さという点ではサウンドバーのメリットかなり大きいです。

サウンドバーのデメリット

サラウンド機能を持ったサウンドバーは本来必要なスピーカーを音の反射を前提に全て前面に配置するので、音に違和感が発生します。

音が反射しにくい部屋ではサラウンド効果が激減する。

サラウンド機能を持つサウンドバーは音の反射が前提なので、反射しにくい部屋の構造ですと効果は激減します。

四角い部屋で四方が全て壁であれば音の反射は望めますが、リビング等で片側に壁がない、窓際にカーテンがある、このような部屋ですと音が反射せずとても不自然な音になります。

天井に段差や梁があっても違和感発生します。

当然自動調整機能の付いた機種も多いですが、あくまで擬似的なサラウンドに変わりありません。
リアル5.1chと比べれば天と地ほどの差が発生します。

サウンドバーに潜む罠

何故このような記事を書いたのか?それは私自身罠にハマったからです。

昔から音にこだわりがありました。そんな中2010年にヤマハから音の反射を利用したサウンドバー「YSP-2200」が発表されました。

横長のサウンドバー1台とサブウーハー1台のセット。サウンドバー本体に小型スピーカー16個を搭載し、音のビームを反射させて7.1chを再現。
こんなの買うしか無いじゃん!即発売日に購入しました。

ドキドキワクワクする気持ちで部屋に設置。そして音響自動セッティング実施。

うひょ~、これで大迫力の7.1chで映画鑑賞できるぞ!そう思っていましたが・・・

何故か音に違和感が!?確かに迫力はあるけどサラウンド感はほとんど感じない。
色々設定やり直しても変化なし。あれ?おかしいな?

そう思い色々考えると「音のビームを反射して響かせる」の売り文句。そうです!反射する壁が無ければ効果激減なのです。

当時住んでいた部屋はスピーカーの左側に壁がなく抜けているスタイル。当然そこに反射するべき壁はありません。

反射型のサラウンドスピーカーは音の反射前提なのでかなり限定された部屋でしか100%効果を発揮しません。
自動設定である程度調整は可能ですがそれでも限界はあります。

高い買い物でしたが良い勉強になりました。

まとめ

サウンドバーは設置も容易でかなり便利なのは間違いありません。

但し反射式のサウンドバーで100%サラウンド効果を求めるには部屋の形状にかなり制限が発生します。

四角い部屋で全面が壁、天井に梁も無い、中々そんな都合良い部屋はありません。

部屋の形状も加味してサラウンド効果はおまけ程度で考えておくのが良さそうです。

逆に2.1chのサウンドバーであれば正面からステレオで音が聞こえてくるので、サラウンドに興味なければこちらを選択するのもありですね。

完全に満足したいのであれば、設置は大変で配線も面倒ですがリアルサラウンドシステムの導入を検討することをおすすめします。

まるさん
まるさん

オーディオの世界は深い!まさに沼と呼ぶのがふさわしい!

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